レストランほど、真っ当で楽しい商売は無い。
それじゃ、次は僕。
僕からは中身の話をします。お店という空間は人がいるとダイナミックに見える。だからお客様の多い店が好きです。一日中お客様が絶えないと、やばい最高。
それと・・・僕が他社でバーテンダーをしていた頃、シフトで勤務日を見つけるのが楽しかった。それって最高な気がする。シフトを見てわくわくするのは良いレストランだと思う。あと辞めた後も仲間たちが集まるっていうのも。
経営合宿で社長と話すと、レストランほど真っ当で楽しい商売は無いという話が出るんだよね。レストランは良い奴だけが集まって素直に話せる職場だし、だからこそ辞めた後も連絡を取り合ったりできる、と。
あとは・・・商売として成立している店。やっぱり売上や利益が無いとレストランではなく趣味になってしまうので。
お客様目線の意見も挙げると・・・また行きたくなる店。料理でもドリンクでもレセプションの第一印象や超知識のあるウェイターでもいいし、どんなきっかけでも、帰る瞬間・会計が終わった瞬間にまた行きたくなる。やっぱりコレかなって思いました。
アルバイトの子たちがシフト表を見てワクワクするのは理想的。スタッフが楽しんでないと、お客様は楽しめないですから。
これは本当に感じますね。逆に行きたくなくなる瞬間ってすごく多いんです。厳しいお客様だとチェイサー用のコップの外側が濡れているだけで「何だ、この店」と感じる方もいらっしゃる。だから、「行きたくなくなる」を削るように意識しています。
例えば“料理に詳しいけど、愛想が良くない人”と“笑顔が魅力的だけど、知識が無い人”を比べたら、どちらがお客様の印象に残るかはわからない。お客様によっては、笑顔がきれいな方が心に残ったりする。だから全部正解だけど、とにかくまた来たいって思えること。
僕は会社員として働いたこともあるんだけど、その時は休日が好きだった。レストラン時代と真逆だったの。レストラン時代は仕事が楽しかったのに、会社員時代は平日がだるい。だからそれを逆転させることができたら勝ちかな。もちろんお客様のことも含めて。
素敵ですね。最高のレストランとは、お客様もスタッフもまた行きたくなるお店。
すごく良いと思います。スタッフも入っているのがすごく良いですね。
表も裏も総称しているのが良い。やっぱり楽しくなくちゃ。ワクワクですよ。常にワクワクしてるじゃないですか。
僕は31歳の時に今のお店にオープニングスタッフとして入ったの。最初の2年くらい、良いドリンクも美味しいカクテルも作れなくて、すっげぇ辛かった。でもここ1・2年くらいすごくワクワクしてる。それって良くないですか?あと5・6年でアラフォーになるけど、18歳くらいのワクワク感が変わってない。
入社前にリゴレットを見て思ったのはスタッフがキラキラしてるってこと。スタッフが楽しそうなんですよ。で、出てくる料理、サービスしてくれる店員さんが(良い意味で)すごく自信を持ってる感じ。最初は中目黒のリゴレットでした。
働いているスタッフ、みんなかわいいし、かっこいいしみたいな。
でもルックスじゃなくて、自信の有無なんです。自信に溢れたサービスマンがいると居心地がいいし、料理もベストな料理を出しているっていうのがわかるし、この会社キラキラしているなって。また来たくなるお店、僕はHUGEです。だからこの会社に入りました。
入社してからは正直、辛いなと思う日もありました。上手くいかな過ぎて悔しくて、とか。でも店長や先輩たちからの期待とかアルバイトスタッフから頼られてるとか、お客様が「Meguちゃん、Meguちゃん」って言ってきてくださるとか、そこが原動力になっています。今後は自分がそういった立場になれるように発信していきたいですね。
私達の考える最高のレストランとは・・・
「お客様もスタッフもまた行きたくなるお店」です。
「“スタッフが輝いているレストラン、楽しそうに働いているレストラン”が最高だ」と三人の間で一致したからです。お客様目線でもまた行きたくなるし、スタッフ目線でも働きたくなる。どちらの意味も込めて、この回答になりました。
感想
サービス論の話を通じて、「一人ひとりが重きを置くポイント」や「芯の部分」の違いがわかり、楽しかったですし、またやる気が出ました。
単純にお二人のお店にまた行きたいと思いました。こんな風に話してみて、自分と同じ考えの部分もありましたが、全く異なる面もあり、すごく刺激になりました。
ものすごく真面目で、サービスを愛している二人だなというのを率直に感じました。こんなに本気でやってる二人がいる会社なので、本当に楽しいです。話が聞けてよかったです。
HUGEではお店が1つの会社として、店長・シェフには経営者としてお店を運営していくように様々な権限が与えられています。
サービスマンとしてもそして経営者としても力をつけて欲しいという考え方なんですよ。